CESで見つけた気になるモノたち(前編)

だいぶん時間が経ってしまいましたが、2010 International CES (Consumer Electronics Show)で見かけた、気になるモノたちをメモっておこうと思います。


年明け早々「明日から行ける!?」という問合せ的な指示(結局は、中1日余裕が生まれて"明後日発"になったけど)を受けて行ってきた初めてとなるInternational CES。いつもは遠くからニュースを眺めながら「あぁ〜行きてーなぁ」と思っていただけだったので、前日は発熱で休み、病み上がりではあったけど、返す返事で「はい!行きます!」と。。。

多少無理しても行ってきてよかった。現地で見るのと、ネットのニュースを見るのとでは受ける印象も大違いだと再認識。日経のNEサイトにも書かれてたけど、特に会場の熱気が結構感じられましたね。不況がどうとか言ってられないくらい。
この熱気を引き継いで、今年は、家電業界が良い方向に向かうと良いですね。


ちなみに、ギリギリの出発だったため、ロス経由できずシカゴ経由という訳の分からないルートのため、往路の移動時間は丸一日。その割には、時差ぼけで昼間眠いというわけでもなく、米国への移動のコツをようやく掴んだかな?と自己満足でした。


さて、気になったものをご紹介。

1. ゲーム機関連
GamingShowcaseで見かけた変なモノ。beamz社の展示。

「W」の字になった、楽器なのか?コントローラーなのか??左右の「V」の字の部分に、3本のレーザー(なのか、赤外線発光受光部なのか)とセンサーが付いていて、全6本の光軸に楽器の音色が割り当てられてる。その部分に手をかざすとエフェクトがかかって音が出る、音階が変わるというもの。


面白いけど、使い道がよく分からない。。。小室哲哉が怪しくダンスしながら奏でているイメージ(笑



このゾーンで目立ったのがこんな姿。かの国のゲームというと、個人の家でやるドライビングゲームでもこんな椅子を使うのかね?



2. ガジェット
LifestyleGadgetゾーンには、USBガジェットも沢山ありました。

USBロケットランチャー、会社の机の上に1台欲しいですね。ちょっとイラッときた奴に向けて一発お見舞いするとか。(冗談です)



こんな水着のオネェさんも…何かと思ったら派手なiPhoneiPodケースのメーカーでした。iPhoneケースメーカーってそれ以外にも沢山見かけましたよ。あれで飯が食えるとは?ちょっと理解出来ないんですが。


遠目に見ていたら、昔ながらのラジカセが並んでいて、気になって覗いたブースもあったのですが、

近くによると、各インターフェースが今っぽくなってて、iPodのdocだとか、SDカードが刺さるようになってた。てか、このレトロなデザインで、買う人居るのかね?笑



3. SONY
SONYのパーソナルインターネットビューアDash、触ってきましたよ〜。(「パーソナルインターネットビューア」ってネーミングはどうかと思うけど…)

SONYってWiFi 対応のフォトフレーム出してますが、あえて独自にこだわらずにChumbyOS搭載をしてきたってのは、やっぱり1000に及ぶ既存ウィジェットを活用したいからなのでしょう。ただ、触った感じはイマイチもっさりしていました。


縦置きにするとSONYのロゴが光ってますが、横置きにすると、ロゴがひっくり返ってしまうので、何も無いかの如くわざわざ消灯させるってのは、SONYらしいこだわりだと思います。光らせずにシルク印刷にすれば安くなるだろうに…。


そして、SONYと言えばTransferJet。こういうのSONYらしいですね。

TJを内蔵したメモリースティックと、それに対応したCyberShotが発表になっていました。TJのMSを過去のCyberShotに入れても非対応だとか言ってました。新CyberShotは、アンテナと筐体の位置関係だとかで設計的に考慮されているんでしょう。

CyberShotでとった写真をその場で内臓のVaioNoteに転送してくれて表示してました。常々、デジカメにUSBケーブルを差して転送するという作業が面倒くさくってしょうがない僕はこれにかなり惹かれましたね。

それにしても、何故にMSに内蔵したのか?デジカメ本体に内蔵しなかったの?という疑問があったので、ブースの方に聞いてみたのですが、イマイチ納得できるコメントではなかったです。本音は、ようやくSDカードの路線も取り入れ始めたSONYが、少しでもMSの優位性を確保したいがための戦略なのでしょうか?
とはいえ、TJ自体はコンソーシアムがあり、40社以上が参加しているということなので、対応した製品がこの後各社から出てくるらしいです。SDカード内蔵のようなものも出てくるのでしょう。



後編に続く〜

遅ればせながら・・・

まだ準備中なんだけど、明日の出発に備え、もう、ぼちぼち寝ないと・・・。

備えあれば…なタイプの僕は、今回も、荷物はなぜか多し。
(一回り小さい鞄を買えば解決するのか?いや、そういうもんでも無いだろうなぁ。)

お供のデジモノ一覧。3Gの携帯が2台ある時点でオカシイ。


電源だけでこんなにも。なんとかならんかのう。



明日(正確には"今日"か)は、ラスベガスに向けて出発です。

今日の素敵な一言。

(初・ブックオフでの買取り,持ち込んだ本・CDを買い取り見積もりしてもらい,呼び出されたレジにて)
店員:「本日は大変綺麗にご使用されている商品を持ち込んで頂きありがとうございました。お見積り額は,・・・・」
僕:「おおっ,そんなに褒められるとまた持ってきちゃう♪」


最近ブックオフの店舗がやたら増えている,そして,空き時間に店内を見回って,やたら客(漫画コーナーの立読み含め)が多い理由の一端を垣間見た気がします。よく教育されてるなぁと。

持ち込んだ商品,CD5枚と本14冊で,買い取り価格\2020でした。せいぜい\500がいいところかと思っていたのでなんとも得した気分。
CDが\570,本が\1450という内訳。

ちなみに値付け方法を聞いたところ,「綺麗さ」が尺度だとか。文庫本,新書,単行本などでそれぞれ上限価格が決まっていて,あとは綺麗さでランク付け。

秋にGEOでCDを処分したのですが,おそらくブックオフの方が買い取り価格高いのでは?と。しかも,GEOの店員からは,持ち込んだことに対する感謝の言葉みたいなのは無かったし〜。

単に「幾らです」と伝える訳ではなく,また次回も足を運ぼうと思わせることが出来る一言のが効きました。綺麗な本たくさんありますので徐々に以って行きますよ〜。

MIHO MUSEUM ~ 若冲ワンダーランド

行ってきました。滋賀の山奥、信楽まで・・・。
久しぶりに高速長距離移動したら、案の定渋滞に何度も捕まり、合計2時間位はだらだら運転させられたかな・・・ぐったり。
信楽、往路は新名神で行くと意外と近かった。でも、途中山奥の谷に掛かった橋梁、走行中に怖くて仕方が無かった。ああ、やっぱり僕は高い所嫌いだと。

今回のお目当ては、去年北陸の旧家の納戸で発見された「象鯨図屏風」(江戸寛政年間、六曲一双)。
 WEDGE Infinity - キーパーソンに訊く 若冲ブーム
2008年発見!なんて、この21世紀の世の中、そんな事があるものなんですねぇ〜。有名な画ってのは、全て美術館に納まってると思っちゃいけないです。蔵のある家が、ちょっと漁ってみようか?なんて思わせてくれる様な、「開運!なんでも鑑定団」みたいなのはそれなりに意味が有るのかも。ウチにも親戚にも蔵の有る家何て無いので、そういうの想像でしかないですが・・・。

「象鯨図屏風」左右各屏風が、159cm×354cm。両方並べると6〜7m、圧巻でした。
クジラとゾウという海と陸の巨大動物を左右にどーんと配置して、それぞれが呼応するかごとく潮を噴き、鼻を高々と持ち上げる。激しい波間から体の一部を見せるクジラと、本物っぽくなくデフォルメされてるゾウ。特にゾウ。卵形の耳とか、くるりと巻いた尻尾とか。眺めてるだけで、自然と笑みがこぼれて来ましたよ。
離れた所からじーっと眺めてしまった。面白かったわ。

他にも若冲下絵の版画何てのは初めて見られたし、妙にヒットしたのが「蟹牡丹図衝立」の蟹。
上のリンクの写真の後ろにちらっと写ってます。


ところで、今回初めて行ったMIHO MUSEUM。何ゆえにこんな山奥に?・・・と思いつつ、場所以外全くの予備知識無しで足を運びました。で、駐車場に車止めてから、館内に足を踏み入れるまでの整然とした小道を歩き、「これ、整備にカネかかり過ぎてるんじゃ?・・・一体運営母体はドコ?」「受付や係員の人の笑顔が明らかに営業スマイルとは異質なものじゃね?」何て事をかすかに感じてました。

ルーブルのガラスピラミッドの設計者I.M.ペイの設計だという、美術館建物の造りも半分は地中に埋まった構造で、いい感じだった分、お金も掛かってそう〜その割には、入場料¥1000と良心的〜何か変?と。
帰ってから調べてみると、某宗教法人の運営だそうです。ああ、やっぱり・・・。その後、ネットでいろいろ読んでると、お布施的な高額な献金を・・・なんて話もチラホラ。
ま、今日はそのお陰で、良い場所で良いものを見せてもらえたのであり難いもんでしたが。以前観たことのある熱海のMOA美術館も宗教法人系だったっけ?日本にはお布施がハコモノ&美術品に化けてるところが結構有りそうですね。

若冲、この秋には、上野で動植綵絵三十幅が再び見られそうなので、こちらも楽しみです。

WiFine (ワイファイン)

コンセプト

Wifineは、ひとりでも多くの方に

・ 外出先で、好きな端末でエリア情報にアクセスできる便利さ、楽しさを体験してもらいたい!
・ 公衆無線LANサービスの良さを知ってもらいたい!!

というコンセプトで展開しているエリアポータルサイトです。

Wifineを表示したあなたの周辺の地図やちらし、お店情報などを、登録不要、無料で提供いたします。


先日、地下鉄名城線の駅(砂田橋だったか?)にてMacBookAirを起動すると、無線LAN APの一覧にいつも見かけるNTT系のサービス(暗号化有り)以外に「wifine」というSSIDが飛んでるのが見えてました。地下鉄に乗ったままでしたので、繋いでみられたのはほんの一瞬の間の出来事だったけど。

何だろう?と思ってSSIDを選択すると、無線で簡単に繋がり、ブラウザを立ち上げるとその駅周辺の地図やオススメ情報が見られる駅のポータルサイトが表示されました。


名古屋の地下鉄では既に全駅にて、無線LANは有料サービス中であり、従い無線LAN APのハード的な環境完備済みなので、あとはポータル用のコンテンツを用意して、WiFineに無料接続してきたユーザをその駅のポータルに誘導しているだけだと想像。
有料サービスのトラフィックって、常時はそれほど発生しないだろうから、空いている帯域で駅のポータルサイトを提供し広告収入を得ようという発想だと。
その上で、インターネットに出たいユーザは有料サービスにも誘導する役割を持たせる。

iPhoneスマートフォン市場が盛り上がりだしてる中、こりゃ上手いやり方だ〜と感心。
地下鉄内、もしくは駅構内でWiFiをOnにすると、簡単に繋がる訳だし、PSPとかDSブラウザでもアクセスできるのでまさに地域のポータルとしての役割は十分かと。



乗ってた地下鉄が動き出してしまい、結局サイトの内容も十分見る時間がなかったのですが、このサイト、結局の所ビジネスモデルとしては、そのサイトに広告を出す側とNTTBPとの広告料だけのやり取り以上お金が動かないのでは?と想像中。

また、近々、地下鉄駅構内でアクセスしてじっくりサイトを眺めてみたいと思っている所です。

 CNET Japan Innovation Conference 2009〜CEREVO CAM


8月29日に行って参りました。それも、はるばる名古屋から。
そんな人は少ないんじゃないか・・・遅ればせながら、CJIC2009のメモ。

注目していたのが、CEREVOの岩佐氏の講演。去年の春、キャズム会議でVieraCASTの話を聞いて以来。相変わらず語り口が滑らかで、会場を上手く巻き込んでいた。

カメラとWebサービスの紹介ももちろんだが、プレゼント中からの「CEREVOだからできること」という部分の話が特に印象的であった。
大手家電メーカにありがちな、既存の資産に縛られない、アジャイルな開発が可能である点や、幅広いWebサービスとの連携を強調されてたが、これなんか大手だと絶対出来ないゾーン。大手家電メーカ出身で現在があるという経歴があるからこそ、出て来得る発想だろうなと。
特に興味深いのは、ユーザアプリを動かせる様にしてゆくと言う点。いまや携帯では当たり前となってるけど、この発想、日本国内にとどまらず、世界中のデジモノ好きを引きつける可能性もあるのでは?と想像。

以下、内容まとめ。


CEREVO CAMというデジカメとCEREVO LIFEというWebサービスの提案
 コンセプトは、「ソーシャルメディア時代の新・写真管理」
 ブログ等に載せる前提でのデジカメとそれと連携するWebサービス


 今のデジカメは、外出時に撮影しても、家に居る間にパソコンに接続して転送して・・・という作業が必要。
 →それに対して、CEREVO CAMは・・・
 ・家に持ち帰っても、電源をOnにする必要も無くネット(CEREVO LIFE)に転送。
  CEREVO LIFEに転送が終わると、アップロードしたURLをメールで通知。

 ・Uploadされた写真は、携帯やPCを使って、外出先でもBlogやSNSなどに簡単にポスト可能。
  あるいは、CEREVO LIFEから直接twitterflickrにスルーしてアップも可能。

 ・CEREVO LIFE上で、トリミング、白黒化など、簡単なレタッチが可能。


 ・価格
  年内に2万円前後で提供。Amazon楽天CEREVO直販サイトにて。


 ・もう一つ・・・とっておきの機能
  USBの口を使ってイーモバイル3G(HSUPA D21HW等)対応
  リアルタイムアップロード機能:撮影した3秒後にネットにアップ!


 ・CEREVO LIFE上にバッテリーの残量表示
  さらに、電池切れになりそうな時は、最後の力を振り絞って「もうダメ。電池切れ・・・。」というメールを投げる。
  ある日、デジカメを使おうとした時に電池切れに気づく事が無くなる。
  ちょっとした気配りで、ユーザのデジカメライフを素敵なものに・・・という考え。


 ・CEREVOだからできること=小さな家電メーカだからできること
  ソーシャルメディアユーザに特化。ゼロから商品企画。
   家電メーカにありがちな、既存の資産に縛られない点
   特に幅広いWebサービスとの連携
  Webもハードも、横串を通して商品企画。
  開発途上から情報発信して、発売後もファームのUpdateを重ねる。
   カメラのネイティブな機能をいじれる様にAPIを公開する。
   プラットフォームを公開して、ユーザが作ったアプリを広く公開できる仕組みも用意。


 ・質疑応答
  Q1:ジオタグは?
  →未対応だが、USB経由でGPS対応させたいという思いはある。


  Q2:最大の敵はiPhone3GSだと思うが、どう差別化するか?動画の解像度は?
  →解像度は決まってないが、TIのDM355は720p対応している。
   スマートフォンとの差別化だが、携帯に食われた家電って無いよね?(ex.音楽プレーヤ)


  Q3:動画はAVCHDでやってほしいなぁ〜DIGAにさせば云々。(質問者パナの人?)
    '07~08年でスマートフォンが+50%成長、スマートフォンに同じ様な機能がのるのでは?
  →スマートフォンがそっちに向かった時には、御社のスマートフォンにウチのソフトを使って頂きたい


  Q4:アップデートの繰り返しでやっていくのは、企業として売り上げは大丈夫?
  →どんどん新しい商品をだし続けるのは家電メーカとして幸せな事か?
   大手メーカは、一つのモデルをだしてアップデートして儲けるAppleの事をどう思っているのだろうか?
   少なくとも、我々の規模のメーカでは、長く一つのモデルを売り続けられるのはプラスであるという考え。
   それができれば、会社を良く回してゆける筈。


  Q5:カメラのシャッターを押すのが面倒。数秒に1回自動で撮るのはどう?(質問者SONYの人?)
    先に発表のあったServerManとの連動も面白いのでは?
  →何処かの大学かが実験をやっていたが、実用的になるのか判らない。
   そういったご意見を積極的に頂きたい。


  Q6:サーバーの運営費は宛てがあるの?
  →サーバーの運営費は削っている。200VをDCにして、徹底的に運営コストを下げる努力。
   マーケティング費等をうまく運用に回す。思った程かかっていない。



CEREVO CAM 主な仕様
 ・TI製 DM355 、MSP430
 ・当日は非動作、モックアップ
 ・ホワイト、ブラックの2色、黒は限定品。
 ・9M CMOS (Micron?)
 ・2.4'' LCD 480*240
 ・FOV55度レンズ F3.2 単焦点
 ・MicroSD
 ・WiFi 802.11b/g/n対応(プラネックス802.11nドングル改造して搭載)
 ・量産はエグゼモード
 

CEREVO LIFFE
 ・5GBストレージ
 ・オンラインでの画像加工
 ・対応Webサービスは順次拡大
 ・アルバム単位でのまとめてダウンロード可能

CJIC2009

29日に六本木アカデミーヒルズで開催された、CNET Japan Innovation Conference 2009に参加。かなーり刺激的な半日でしたが、なかなかまとめる時間が取れそうにない。。。

詳細はまた後ほど〜といってる間に、時間が過ぎて組んだろうなぁ。