iPhone Drivenな行動化

2月末に購入後、およそ2ヶ月半。RSSより効率的な情報収集ツールとしてのつぶやきも含め、iPhoneを中心にして、いろんな繋がりがあったりして、行動パターンが変わってきてます。

昨日の昼間に上司から「行ける?」と聞かれて、折角なので、内容も確認せずに「ハイハイ行きます」というやり取りで、本日はNEのセミナーに参加。場所はいまいち不慣れな駿河台。
今朝は、大手町から神保町まで地下鉄で移動して、その後徒歩。当然GoogleMapで、iPhoneにナビして貰いながら会場へ到着。今までの出張であれば、大抵プリンタに地図を印刷して…というパターンが変化。

昼飯時、さて、どこで何食おうか?と思案して、カーボローディングということでパスタ〜と思いながら、Googleのご近所検索で店を探す。すぐ近くに発見し、モッツァレラチーズのクリームパスタで満腹♪

肝心のセミナー内容、小さなデザインハウスを経営しながら、大学の先生をやってる方だけ有って、ノリの良い語り口で脱線しまくり。開始直後に自身の経歴を紹介しすぎでした。まあ、タメにはなったけど、ダイレクトに仕事に生かせるか?というと、そうでも無さそうで…。


で、その後は、丸の内オアゾ丸善へ。目的地は、前回の出張時にも気になっていたけど立ち寄れなかった「松丸本舗」。

4月上旬の発売時に一騒ぎのあった、D21サイトで購入した佐々木俊尚氏の電子書籍電子書籍の衝撃」の最終章に書かれていたのを読んでから興味津々でした。
この本、iPadKindleが出現して本が電子化され始める時代に、本にまつわる「書く」「出会う」「買う」「読む」という行為がどのように変わってゆき得るのか?を、iPodiTunesで音楽業界が辿った道になぞらえて、予想してましたが、その中での異色なリアル店舗として紹介されていたのが「松丸本舗」。

これは評論家の松岡正剛さんが品ぞろえをプロデュースしたコーナーで、中規模書店と同じぐらいの65坪のスペースに5万冊が用意されています。新刊と既刊、ジャンルなどは全く無視されて、松岡さん独特のテーマに沿って本が並べられています。
「リボンの恋」「過激なエロス」これはまさしく安藤さんが提唱した「文脈棚」そのもので、作家名やジャンル、ランキングといった本のパッケージ (属性)ではなく、本棚というコンテキストに沿って本を並べ替えたものです。この松丸本舗もかなり成功していて、客の滞留時間は長く、客単価も普通の書店の倍近く、ひとり3000円を超えているそうです。
(575〜576ページ)


たしかに、楽しい空間でした。滞在時間が長くなるのも単価が上がるのも解る。
本屋自体に、season02のテーマと言うことで「男本・女本・間本」というタイトル付けがされていました。行く前に松丸本舗のページよく読んでおけば良かったなぁ。

あまりに普通の本屋と違いすぎて、最初面食らい、全体が把握できず、どういう流れで見てまわれば良いのか?わからずウロウロ。で、入り口のプラズマTVで髭面のオジサン(松岡正剛氏)が語っていましたので、そのハナシをざっと聞いて巡りました。
「男本・女本」の通り、男女にまつわる様々な本、新書も文庫も、漫画、写真集的なのを含め、作者名だとか、出版社名だかの属性が一旦剥ぎ取られてから、再度、小さなテーマに沿って内容で並べ変えられている書棚。縦置き、平積み。同じ売れ筋本が大量にという見慣れた風景はない。ありゃ、選んで、並べるだけでも大変なのがよくわかる。
その分、普通の本屋で、自分の行動パターンの中では絶対に出会わない本に出会って手にとることができるという体験が出来る空間でした。DNAに纒わる書棚が設けられていたり、そうかと思うと梅田さんの「ウェブ進化論」もあり、そこで振り返ると女性器を主題にした本があり…etc。電車男のコミック版をしばらく立ち読みし、人生で初めてゲーテを手にとってみたり・・・。
Amazonで本を探しても有り得ない、Amazonのレコメンドエンジンとは違った形で見せられてる感覚が新鮮。流石にあの場で本を買ってもって帰ってくるのは面倒だけど、iPhone持ってたら、「そのままネットで検索して注文」ってできてしまうとなると、チョット怖い感すら。

今日は小一時間居ただけだったけど、次回時間のある時に、もう少しじっくり眺めてみようと思います。まったく同じコピー店舗で良いので、名古屋にもできんかなぁ。