芸術の秋らしく,とりあえずトリエンナーレ!
秋って,そういう行動をしたくなる季節なんですかねぇ。
友人に話を振られても,ひと月程前はまったく興味なかったみたいなのですが,マイミクの日記を見て,一気に「行きたい!」スイッチが入ったので,まだまだ夏っぽかった先週土曜日に行ってきました。
あいちトリエンナーレ2010,名古屋市内に点在している会場(県美,市美,長者町,広小路ビル,納屋橋,七ツ寺共同スタジオ)を歩き回りながら,時にはベロタクシーやら草間彌生の水玉模様プリウスで移動しながら,現代美術を楽しめるイベントです。
各会場セットになった国際美術展の入場料1800円。この価格は太っ腹ですよ。
(あ,トリエンナーレのサイトで割引券がありますので,印刷して持って行きましょう。)
古い画もいいんだけど,現代美術がこういう生活空間に近いところで見られるイベントってのも,たまにはいいですね。楽しいです。
朝,10kmジョギングした体がまだ暑かったので,まずは,池下のフルーツブティックゴトウで冷ます。こちらはこの日のオススメの黄金桃。
ゴトウの店の前,以前から並んでるな〜と,通るたびに眺めてたんですが,この夏始めて食べてハマりました。500円ぐらいでこのボリュームはたまりません。9月中にもう一度くらいは行きたい!
で,栄に移動し,例のごとくまずはオアシス21でぷかぷか浮いている草間彌生。今回の広告塔です。
芸文センター10階には,いつもの竹のモニュメントの代わりに,変なものが伸びてました。巨大な植物のよう。
県美入り口には,これまた草間彌生のパックンフラワー(にしか見えない)。
撮影可能なゾーンが限られてましたが,なんだか不思議な目のシロクマが居ました。三沢厚彦 + 豊嶋秀樹の動物たち。子どもが喜びそうだねぇ。
軍国主義の象徴としての戦闘機を,市民の生活や生存を象徴する穀物で覆い尽くしたインスタレーション/フィロズ・マハムド 。たくさんの豆粒です。
で,やっぱり入ってみたわけです。松井紫朗のバルーン。東京ドームみたいなエアドーム式なので入り口から素早く入場。植物の中に住むとこんな感じ!?
外がかなり暑いことも知らず,美術館で遊ぶってのはいいですね。昼飯はそのまま県美の前のレストランで,巨大バーガーをほおばる。アボカド美味かった〜。
で,腹ごしらえして,県美の8階に行ったんですが,ここで怪しげなパフォーマンスに遭遇。
知らずに見たらヤバい人たち…
ライイング・ダウン・オン・ザ・グラウンド/Sonia Khuranaによるパフォーミングアーツだそうです。基本的なルールは「1.横たわること 2.痕跡をドローイング 3.(ブログなどで)書くこと」だそうです。まるで事件現場のヒト型がそこら中に。
こういう非日常を提供してくれて楽しめるってのが面白い!普段やりたくても,できないし〜みんなでやれば怖くない。みたいなノリ?…って,結局服が汚れるのが嫌で,やりませんでしたが。
草間プリウス(どうなの,これ?)を見て,オアシス21に向かう地下にも居ました。この人達,どこにでも寝るなぁ…。
で,その後は夕方の生温かい風を浴びながら,中央広小路ビル会場へ。
個人的にこの日最大ヒットしたのが,この会場の2階の映像インスタレーション。MacOSならぬ「ManOS1」/アーヒム・シュティーアマン+ローランド・ラウシュマイアー。
多分,雰囲気的には'99〜'00年前後のMac(OS8)の中で,動いてるタスクを擬人化して表現してました。
「おーーむかしの低速回線のネットでIEを立ち上げると,こんな感じで画像が落ちてきたんだった〜」と,かなりツボでした。当時のMacは,今ほど安定性もなく,よく爆弾マークが出てたので,「Macくん今日は機嫌悪いな〜」と,僕の中で勝手に擬人化してたので,それを思い出して余計にハマった。
広小路ビルの奥には,メルヘンチックな砂糖の山も。
所々,崩れかけていました。気が遠くなる作業したんだろうな・・・残せないだろうし。
その後は,腹ごしらえしながら,更に西へ歩みを進め,長者町まで行ったのですが,時間も遅かったので見られたのは夜の作品群だけ。
夜風に吹かれながら,街中でこうやって何気なくアートってのは良いと思うですよ。
次回は,長者町繊維問屋街から続きをスタートしようかと。長者町って余り歩いたこと無いし。こりゃ,10月末まで,じっくり楽しめそう。
今年は,瀬戸内国際芸術祭2010もやってるので,そちらも狙いながら。直島の地中美術館へ行ってみたいと思って画策中〜♪
iPhone Drivenな行動化
2月末に購入後、およそ2ヶ月半。RSSより効率的な情報収集ツールとしてのつぶやきも含め、iPhoneを中心にして、いろんな繋がりがあったりして、行動パターンが変わってきてます。
昨日の昼間に上司から「行ける?」と聞かれて、折角なので、内容も確認せずに「ハイハイ行きます」というやり取りで、本日はNEのセミナーに参加。場所はいまいち不慣れな駿河台。
今朝は、大手町から神保町まで地下鉄で移動して、その後徒歩。当然GoogleMapで、iPhoneにナビして貰いながら会場へ到着。今までの出張であれば、大抵プリンタに地図を印刷して…というパターンが変化。
昼飯時、さて、どこで何食おうか?と思案して、カーボローディングということでパスタ〜と思いながら、Googleのご近所検索で店を探す。すぐ近くに発見し、モッツァレラチーズのクリームパスタで満腹♪
肝心のセミナー内容、小さなデザインハウスを経営しながら、大学の先生をやってる方だけ有って、ノリの良い語り口で脱線しまくり。開始直後に自身の経歴を紹介しすぎでした。まあ、タメにはなったけど、ダイレクトに仕事に生かせるか?というと、そうでも無さそうで…。
で、その後は、丸の内オアゾの丸善へ。目的地は、前回の出張時にも気になっていたけど立ち寄れなかった「松丸本舗」。
4月上旬の発売時に一騒ぎのあった、D21サイトで購入した佐々木俊尚氏の電子書籍「電子書籍の衝撃」の最終章に書かれていたのを読んでから興味津々でした。
この本、iPadやKindleが出現して本が電子化され始める時代に、本にまつわる「書く」「出会う」「買う」「読む」という行為がどのように変わってゆき得るのか?を、iPodとiTunesで音楽業界が辿った道になぞらえて、予想してましたが、その中での異色なリアル店舗として紹介されていたのが「松丸本舗」。
これは評論家の松岡正剛さんが品ぞろえをプロデュースしたコーナーで、中規模書店と同じぐらいの65坪のスペースに5万冊が用意されています。新刊と既刊、ジャンルなどは全く無視されて、松岡さん独特のテーマに沿って本が並べられています。
「リボンの恋」「過激なエロス」これはまさしく安藤さんが提唱した「文脈棚」そのもので、作家名やジャンル、ランキングといった本のパッケージ (属性)ではなく、本棚というコンテキストに沿って本を並べ替えたものです。この松丸本舗もかなり成功していて、客の滞留時間は長く、客単価も普通の書店の倍近く、ひとり3000円を超えているそうです。
(575〜576ページ)
たしかに、楽しい空間でした。滞在時間が長くなるのも単価が上がるのも解る。
本屋自体に、season02のテーマと言うことで「男本・女本・間本」というタイトル付けがされていました。行く前に松丸本舗のページよく読んでおけば良かったなぁ。
あまりに普通の本屋と違いすぎて、最初面食らい、全体が把握できず、どういう流れで見てまわれば良いのか?わからずウロウロ。で、入り口のプラズマTVで髭面のオジサン(松岡正剛氏)が語っていましたので、そのハナシをざっと聞いて巡りました。
「男本・女本」の通り、男女にまつわる様々な本、新書も文庫も、漫画、写真集的なのを含め、作者名だとか、出版社名だかの属性が一旦剥ぎ取られてから、再度、小さなテーマに沿って内容で並べ変えられている書棚。縦置き、平積み。同じ売れ筋本が大量にという見慣れた風景はない。ありゃ、選んで、並べるだけでも大変なのがよくわかる。
その分、普通の本屋で、自分の行動パターンの中では絶対に出会わない本に出会って手にとることができるという体験が出来る空間でした。DNAに纒わる書棚が設けられていたり、そうかと思うと梅田さんの「ウェブ進化論」もあり、そこで振り返ると女性器を主題にした本があり…etc。電車男のコミック版をしばらく立ち読みし、人生で初めてゲーテを手にとってみたり・・・。
Amazonで本を探しても有り得ない、Amazonのレコメンドエンジンとは違った形で見せられてる感覚が新鮮。流石にあの場で本を買ってもって帰ってくるのは面倒だけど、iPhone持ってたら、「そのままネットで検索して注文」ってできてしまうとなると、チョット怖い感すら。
今日は小一時間居ただけだったけど、次回時間のある時に、もう少しじっくり眺めてみようと思います。まったく同じコピー店舗で良いので、名古屋にもできんかなぁ。
農園始めることに
雨やら雪やら、荒天が続いていますが、それでも春めいて来ました。週末も天気だといいね。
一昨日の夜、ネットを徘徊していたら、暖かさにやられて、いつもの悪い癖が出てクリック。
で、今日届きました。 ドクターモリの「もりのしいたけ農園」。
「すぐに栽培を始めてください」ということなので、
中を開けると、何やら気味の悪いものが。
どこからともなく聞こえてきます「汚れているのは土なんです。」
んでも、ここまで開けると何か美味しそうにも見える。
一風変わったザッハトルテ!?
と、ここまで書いてて、昔、親戚のうちでハウス栽培をやっていたのを思い出しました。
アレルギー性鼻炎で鼻の悪かった僕は、「菌が悪いといかんで、入りなさんな」と言われ、あの中で遊んだ記憶はそれほど無いんだけど、それでもどこ かSF的な半円状のビニルに覆われた非日常的な空間での体験として割と鮮明に覚えてたりします。
いまでも農業にちょびっと興味があるのは、そういう体験とか、土が触れる場所で生活してこられてるからかもしれない。やっぱ、無機質なコンクリー トジャングルでは生きられない訳だ。
そんな記憶の彼方にある原木のミニバージョンが届くと思ったら、ちょっと違ってたので興ざめではありますが、暫く眺めてみます。
気になる方はこちらから、割とお値打ちみたいだよ。
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まだまだ台北
こちらに来るようになってから,およそ8年。
本日,初めて新竹の科学技術パークに行ってきました。
シリコンパレー風の街並みにハイテク企業が集まってます。
あちこちに聞いたことの有る名前が散りばめられていて,移動途中に眺めてるだけで目が離せません。
ここを見ると,台湾がどのようにして世界のハイテク産業を集積してるか?ってのがよくわかりますね。このゾーンだけでサプライチェーンができてしまいそうです。リーズナブルです。
遠くに世界中のファブレスから半導体生産を請け負っているTSMCが見えました。アチラコチラに巨大な工場を持っていて,合計11以上とか・・・スゴイ。
日本の半導体メーカーが軒並み倒されてるのもうなずける。
道の名前にまで「研発二路」(研発=研究開発 R&D の意)と付けているところに,妙に惹かれますねぇ(笑。
同業の企業を幾つも廻って話を聞いていると,業界構造が透けて見えてくるので面白いですョ。
CESで見つけた気になるモノたち(後編)
さてさて、続きです。
3. eBook
eBookが花ざかりで、当然AmazonのKindleも有りました。その隣はPlasticLogicのQUEProReader。写真はMarvellのブースにて。
Kindleは、帰りにベガスの空港で金髪の女性がいじってるのを見かたけど、それほど売れてるわけでもない様子?オンライン販売で儲かってるAmazonだから今からでもできる実験的な投資の意味合いもあるんだろうな〜と。
CentralHallには、eBookTechゾーンというゾーンが出来ていました。台湾、中国メーカーが様々なフォーマットに対応したeBookを並べてました。
Amazonしかり主要なeBook提供者は、サービスとデバイスの両方をシームレスに提供するアップル的なやり方を目指してるようですが、さて、今週にも発表を噂されるアップルのタブレットが出てくると、iTunesストアとの連携で一挙にさらっていくんのではないか?と予想します。
だいたい、今時eBookの白黒画面でユーザーが納得してついてくるとは思えないしなぁ…。
4. ワイヤレス給電
iPhoneケースといえば、ワイヤレス給電の将来像の片鱗がそこここに見られました。
写真はWiPower社のブース。
iPhoneだけじゃないんだけど、電力供給のボード上に、受電コイル内蔵の専用のケースやアダプタを搭載したiPhoneやBlackberry、ゲームのコントローラ等を置くだけで、充電できるという代物。
IEEEかどこかで規格が統一されて機器に搭載が一般的になり、各ホテルや空港、駅の設備として広まってくると、デジモノ好きの旅行者は電源アダプタを持ち歩かなくてもよくなるんだけどね〜〜。僕はそういう世界が早く実現することに期待を寄せています。
FultonInnovation社のブースでは、家庭内のワイヤレス給電の例とともに、TIのリファレンスキットが展示されていました。
そして極めつけは、こちらのテレビ。一見、普通のテレビですが…
裏へ回ると、映像信号(アンテナ)線も電源ケーブルも無い。後ろの黒壁から"飛ばして"います。WiFiその他で通信は無線化され、WirelessHD等で映像も無線化されて来てても、電気製品の宿命って電源ケーブルが切れないって事だったけど、それが無くなりました。
こういうの10年後ぐらいには当たり前に成ってるんだろうか?
中国のHaierのブースでしたが、日本のTVメーカーから出てこないってところにちょっと残念さが残ります。
5. テレビ
個人的に注目してたのは、パナソニックのブース。
152インチのPDPはいやまあ確かにでかくって凄いんだけど、大型化はもうそろそろ良いんじゃないの?と。3Dゲームをやったら楽しそうなので、3D対応は欲しいけどね。
2008年のYouTube対応VIERA、2009年のAmazonVOD対応(だったかな?)、次はSkypeの取り込みと各ネット関連企業と色々手を結んでくるところはさすがです。
ケーブル受信機関連"tru2way"のブースもコムキャストとの関係上無視できないのか?、個人的な印象としては割合「ひっそり」と設置されてました。
こちらのPDPを初見ができたのは、区切りの意味でも良い記念になった気がします。
このPDPはを眺めているときに、2人連れの日本人女性が「tru2wayはどこへ行った…?」と唱えながら歩き回っていましたが、ほんとに正直なところはそうですね。SONYやSamsungでは見かけなかった気がするし…。
Panasonicのtru2wayPDPは、わざわざ、背面を見せるように後ろの壁に鏡を掲げていましたが、背面に"SetBackBox"というランドセル(要はCableSTB)を背負わせてて、設計的には、無理矢理感が否めませんでした。確か、SONYも似た様な方式を採っていた気がするね。
テレビメーカー、SONYやパナも目立ったけど、見せ方的にも上手い韓国SamsungやLG、そして中国系も頑張ってて、見せ方のせいなのか?どちらかというと日本勢よりも勢いがあったという気がしますね。
その他にも、家庭内コントロールをするZ-Waveだとか、Control4だとか、気になるものが盛りだくさんで、後半2日間見ただけでは足りませんでした。結局LVCCしか見られていないし・・・次に機会があれば、ぜひヒルトンやベネチアンの会場にも行ってみたい。