MIHO MUSEUM ~ 若冲ワンダーランド

行ってきました。滋賀の山奥、信楽まで・・・。
久しぶりに高速長距離移動したら、案の定渋滞に何度も捕まり、合計2時間位はだらだら運転させられたかな・・・ぐったり。
信楽、往路は新名神で行くと意外と近かった。でも、途中山奥の谷に掛かった橋梁、走行中に怖くて仕方が無かった。ああ、やっぱり僕は高い所嫌いだと。

今回のお目当ては、去年北陸の旧家の納戸で発見された「象鯨図屏風」(江戸寛政年間、六曲一双)。
 WEDGE Infinity - キーパーソンに訊く 若冲ブーム
2008年発見!なんて、この21世紀の世の中、そんな事があるものなんですねぇ〜。有名な画ってのは、全て美術館に納まってると思っちゃいけないです。蔵のある家が、ちょっと漁ってみようか?なんて思わせてくれる様な、「開運!なんでも鑑定団」みたいなのはそれなりに意味が有るのかも。ウチにも親戚にも蔵の有る家何て無いので、そういうの想像でしかないですが・・・。

「象鯨図屏風」左右各屏風が、159cm×354cm。両方並べると6〜7m、圧巻でした。
クジラとゾウという海と陸の巨大動物を左右にどーんと配置して、それぞれが呼応するかごとく潮を噴き、鼻を高々と持ち上げる。激しい波間から体の一部を見せるクジラと、本物っぽくなくデフォルメされてるゾウ。特にゾウ。卵形の耳とか、くるりと巻いた尻尾とか。眺めてるだけで、自然と笑みがこぼれて来ましたよ。
離れた所からじーっと眺めてしまった。面白かったわ。

他にも若冲下絵の版画何てのは初めて見られたし、妙にヒットしたのが「蟹牡丹図衝立」の蟹。
上のリンクの写真の後ろにちらっと写ってます。


ところで、今回初めて行ったMIHO MUSEUM。何ゆえにこんな山奥に?・・・と思いつつ、場所以外全くの予備知識無しで足を運びました。で、駐車場に車止めてから、館内に足を踏み入れるまでの整然とした小道を歩き、「これ、整備にカネかかり過ぎてるんじゃ?・・・一体運営母体はドコ?」「受付や係員の人の笑顔が明らかに営業スマイルとは異質なものじゃね?」何て事をかすかに感じてました。

ルーブルのガラスピラミッドの設計者I.M.ペイの設計だという、美術館建物の造りも半分は地中に埋まった構造で、いい感じだった分、お金も掛かってそう〜その割には、入場料¥1000と良心的〜何か変?と。
帰ってから調べてみると、某宗教法人の運営だそうです。ああ、やっぱり・・・。その後、ネットでいろいろ読んでると、お布施的な高額な献金を・・・なんて話もチラホラ。
ま、今日はそのお陰で、良い場所で良いものを見せてもらえたのであり難いもんでしたが。以前観たことのある熱海のMOA美術館も宗教法人系だったっけ?日本にはお布施がハコモノ&美術品に化けてるところが結構有りそうですね。

若冲、この秋には、上野で動植綵絵三十幅が再び見られそうなので、こちらも楽しみです。