CESで見つけた気になるモノたち(後編)


さてさて、続きです。


3. eBook
eBookが花ざかりで、当然AmazonKindleも有りました。その隣はPlasticLogicのQUEProReader。写真はMarvellのブースにて。

Kindleは、帰りにベガスの空港で金髪の女性がいじってるのを見かたけど、それほど売れてるわけでもない様子?オンライン販売で儲かってるAmazonだから今からでもできる実験的な投資の意味合いもあるんだろうな〜と。


CentralHallには、eBookTechゾーンというゾーンが出来ていました。台湾、中国メーカーが様々なフォーマットに対応したeBookを並べてました。

Amazonしかり主要なeBook提供者は、サービスとデバイスの両方をシームレスに提供するアップル的なやり方を目指してるようですが、さて、今週にも発表を噂されるアップルのタブレットが出てくると、iTunesストアとの連携で一挙にさらっていくんのではないか?と予想します。
だいたい、今時eBookの白黒画面でユーザーが納得してついてくるとは思えないしなぁ…。



4. ワイヤレス給電
iPhoneケースといえば、ワイヤレス給電の将来像の片鱗がそこここに見られました。
写真はWiPower社のブース。

iPhoneだけじゃないんだけど、電力供給のボード上に、受電コイル内蔵の専用のケースやアダプタを搭載したiPhoneBlackberry、ゲームのコントローラ等を置くだけで、充電できるという代物。

IEEEかどこかで規格が統一されて機器に搭載が一般的になり、各ホテルや空港、駅の設備として広まってくると、デジモノ好きの旅行者は電源アダプタを持ち歩かなくてもよくなるんだけどね〜〜。僕はそういう世界が早く実現することに期待を寄せています。


FultonInnovation社のブースでは、家庭内のワイヤレス給電の例とともに、TIのリファレンスキットが展示されていました。



そして極めつけは、こちらのテレビ。一見、普通のテレビですが…

裏へ回ると、映像信号(アンテナ)線も電源ケーブルも無い。後ろの黒壁から"飛ばして"います。WiFiその他で通信は無線化され、WirelessHD等で映像も無線化されて来てても、電気製品の宿命って電源ケーブルが切れないって事だったけど、それが無くなりました。
こういうの10年後ぐらいには当たり前に成ってるんだろうか?

中国のHaierのブースでしたが、日本のTVメーカーから出てこないってところにちょっと残念さが残ります。



5. テレビ
個人的に注目してたのは、パナソニックのブース。

152インチのPDPはいやまあ確かにでかくって凄いんだけど、大型化はもうそろそろ良いんじゃないの?と。3Dゲームをやったら楽しそうなので、3D対応は欲しいけどね。

2008年のYouTube対応VIERA、2009年のAmazonVOD対応(だったかな?)、次はSkypeの取り込みと各ネット関連企業と色々手を結んでくるところはさすがです。

ケーブル受信機関連"tru2way"のブースもコムキャストとの関係上無視できないのか?、個人的な印象としては割合「ひっそり」と設置されてました。

こちらのPDPを初見ができたのは、区切りの意味でも良い記念になった気がします。
このPDPはを眺めているときに、2人連れの日本人女性が「tru2wayはどこへ行った…?」と唱えながら歩き回っていましたが、ほんとに正直なところはそうですね。SONYSamsungでは見かけなかった気がするし…。


Panasonicのtru2wayPDPは、わざわざ、背面を見せるように後ろの壁に鏡を掲げていましたが、背面に"SetBackBox"というランドセル(要はCableSTB)を背負わせてて、設計的には、無理矢理感が否めませんでした。確か、SONYも似た様な方式を採っていた気がするね。


テレビメーカー、SONYやパナも目立ったけど、見せ方的にも上手い韓国SamsungやLG、そして中国系も頑張ってて、見せ方のせいなのか?どちらかというと日本勢よりも勢いがあったという気がしますね。



その他にも、家庭内コントロールをするZ-Waveだとか、Control4だとか、気になるものが盛りだくさんで、後半2日間見ただけでは足りませんでした。結局LVCCしか見られていないし・・・次に機会があれば、ぜひヒルトンやベネチアンの会場にも行ってみたい。