SONY CanvasOnline CP1

どうも。hatena分解班の時間です。
最近、家に帰ってコタツにこもりながらあれこれいじくり回す時間が増えています。当然、ネットワーク機器が対象。
これは、ほとんどビョーキだと、自分でも半分自覚してますが。。。



今日は、'08年 夏のボーナス時期だったかに購入した割には、それほど使っても居なかった、デジタルフォトフレームが餌食になりました。SONYのバイオチームが作った、CanvasOnline CP1

SONYは何種類かデジタルフォトフレームを発売してるようですが、他のはスタンドアロンで動作してネットには繋がりません。CP1はWiFi内蔵で、ネットに接続可能。 ブラウザやRSSリーダも搭載し普通にインターネットも楽しめます。何の変哲も無いごく普通のリモコンなので、操作性が最悪だけど。この点は、惜しい所です。

また、ネット接続の特性を生かして、Picasaフォト蔵など写真共有サービスから写真をダウンロードしながら表示することもできるという代物。なので、子供さんがいれば、離れた所に済んでる親や祖父母にプレゼントして、子供の写真を日々ネットにアップすると、CP1側に自然に表示させるなんて素敵なこともできます。

デジタルフォトフレームを音声/静止画/動画でのネット対応情報端末として考えると、設置地域やユーザの属性が判明さえすれば、ターゲティング広告配信の端末にもなるし、地域SNSと連動させたりできると、ビジネス的な可能性も見えてさらに面白いんだけどなぁ〜と個人的にはあれこれ考えています。



と、まあそんなことは置いておいて、本題です・・・



元の状態と、フロントパネルを外して、LCDモジュールをむき出しにした所。



パネルを外して、基板が見えだした所。がっちりシールドケースに覆われています。


銅テープも結構ベタベタに貼ってある。不要放射対策か?




メインボードの表裏。プロセッサはFreescale社のi.MX31でした。組込みネットワーク機器向けのマルチメディアプロセッサ。ARMのCPUコアを積んでます。お隣に、XILINXのPLD(XC2C128)。WiFiSamsungのモジュール(SWL2480)。MACアドレスのOUIがSamsungだった理由が判りました。

写真では簡単にメインボードが出てきましたが、実はがっちりのシールドケースを外すのに苦労して、ねじ山を4つも潰し、しょうがないので、シールドケースの金属板を切断しながら開けました。従って、完全に元に戻すのは不可能です・・・涙。こりゃ壊れても胸を張って修理にはだしづらいなぁ〜。




メインボードを外すと現れるサブボード。こちらは、各種のメモリカードのコネクタと電源端子を備えてます。電源端子の近くにある4pinコネクタはUART。後でいじったら、しっかりLinuxが走っているのが解りました。




その他、筐体背面パネルとスピーカモジュール。筐体に細長く這い回っているのは、WiFiのアンテナ。変な形。
どこもかしこもキッチリ作り込まれていますね。



基板は全部で4枚。細長い2枚は、青色LEDアレイとIR受光部の乗ったボードと操作系のボタン類の乗ったボードです。


購入価格は確か2.7万位だったか・・・。他のスタンドアロンDPFと比べると割高でしょうけど、SONYらしさのあふれる設計です。機構部分の作り込みしかり、動作させた時のLEDの光らせ方一つをとっても。


さて、ちゃんと元に戻るかなぁ〜。