CEATEC Japan 2007


金曜日,幕張で開催中だったCEATEC Japanへ行ってきた。

CEATECといえば,'01年にブースの設営(だけ)に行ったなぁ〜目の前のKDDIブースで踊る練習をしてるダンサーの動きに目を奪われつつも,せっせと1泊2日でネット接続の配線等をし,開催日初日には,何も見られず,泣く泣く名古屋経由で岡山の山奥へ出張。
さらに,出張先から姫路へ再出張指令が出て,合計1週間以上西へ東へとめちゃくちゃな仕事をしていたなぁ〜と。 ホント,あんな行動は,若いから出来た仕事だよなぁ。。。

’05年には,展示会もそれなりに見学し,とある会社の携帯部門の少人数参加の会社説明会に参加したっけ。いまじゃ,その部門身売りの話も出てたけど・・・先端技術市場の時代の流れは恐ろしい。

まあまあ,そんな感じで,数年に1回くらいは,こういうのを見ておくと,エレクトロニクス業界の全体の大きな流れが掴めていいです。


大手メーカーの目玉はやはり,テレビ。
テレビって,やっぱり家電の王様なんだよねぇ。

どこもフルハイビジョン・薄型は当たり前。薄型でも,次世代型としてさらに薄くなってるのは,ほんとに驚きです。 ウチの東芝液晶テレビ('04年製,26V型),さっき測ったら,厚さ12センチとかあったのに・・・・いまじゃ,3センチ程度の世界で争ってる。。。とはいえ,これが本当にユーザーの求めるものなのか?は疑問ですね。
 

SONY有機ELテレビは,思ってたよりキレイでした。速い動きの応答もなめらか。
展示パネルに,有機EL研究の歴史が描かれていましたが,94年から研究スタート。足掛け13年かけての製品化となるわけで,液晶TVを作っているところは,世界中にあまたあれども,その辺はやっぱり,新鋭の電機メーカーには,真似が出来ませんよね。


一方,大手家電メーカーを中心に見られる動きとして,PCを含む,デジタル家電ユーザーインターフェースを今後どの様に使いやすくしてゆくか?という面で,UI改良の例を紹介している展示が多かったです。
任天堂Wiiリモコンで提示した,あるいは,AppleiPhoneでもたらした,新しい使い方のインターフェース。
UIの改良ひとつで,爆発的に売れる製品に変わりうるってことなんでしょうね。

東芝は,ノートPCに搭載したカメラで手の動きを追っかけ,それを内蔵TVの操作に生かすリモコン展示。ビクターは,同じようなことをテレビでやってました。 解説していたのは,たぶん現場の技術者なんでしょうねぇ〜展示ブースの位置取り上,一度に,それほどたくさんの人には見てはもらえないような展示でしたが,自分の所の技術を丁寧に説明する姿に,妙な親近感を覚えました。

ほかにも,日立製作所トラックボール的なリモコンやタッチパネルを用いたネット端末のようなものをを展示してましたが,こちらは,"どこかで見たことのある"感が否めませんでした。


携帯キャリアは,DoCoMoKDDIのみ。自分の使ってるSBが無かったのはちょっと残念。
DoCoMoは,やっぱり先進的な取り組みがいくつも見られました。
Super3Gで下り200Mbps/上り25Mbpsのデータ通信,人体通信を使ったもの。
それから,人だかりが絶えなかったのが,電子ペーパーを使ったキーパッド搭載端末。
http://youtube.com/watch?v=FU_Nonuter0
結局,近くまでは行ったけど,触れず。。。キーパッド部は,表示書き換え時のみ電力消費し,変化しないと電力消費は無いとのことでした。
まだまだ,ごつごつした感じだけど,こういうのは楽しみですね。

KDDIは,最近ブランドの統一化を図ったau oneサービスの展示が多かった。そうそうDVDのダウンロード→自宅で焼けるなんてサービスも。これって本格化すると,レンタルビデオ店的には,大変なサービスになっていくのではないかなぁ?
携帯関連だと,FMCへのマイグレーション。 モバイルWiMaxなど。


どうしても,大手の家電メーカに目が行きがちなんですが,部品メーカーでも結構面白い展示があったり,測定器メーカーも生でデモを見られたりと,なかなか充実してました。
今じゃ,会場へ行かずとも,ネットである程度の新しい情報はつかむことが出来るんですが,やっぱり,行かないと感じられないものがありますね。

しっかし,会場がでかい分,歩き回った距離も半端じゃないはず・・・・。つかれたぁ。