若冲展@相国寺承天閣美術館


若冲ブーム,まだまだ続きます。

http://jakuchu.jp/jotenkaku/
本日,ようやく見に行くことが出来ました。
京都・相国寺承天閣美術館にて5月13日〜開催中(残りあと1週間!)
『「若冲展」〜 釈迦三尊像動植綵絵120年ぶりの再会』


名古屋から日帰りの日曜日の観覧と言う事もあり,朝8時頃のぞみに飛び乗り,相国寺には9時10分頃到着。当日券売り場にようやく列が出来始めたところで券を購入。


本来開館時間が10時〜のはずが,既に入場開始しており,購入後,そのまま中に入る事ができ,主催者側の心意気に感謝。
券売り場〜入り口まで間も結構な距離があるのですが,テントが覆われ雨や日光を避けるなど,並ぶ人への配慮も。
(ただ,見終って出たときには,既に券を買う列だけで,1時間以上待ってる状態の様子でした・・・暑い日は,熱射病に注意ですね。)


さすがに今日は,開館直後でも,人は多かったですよ。
展示室は大きく2つに分かれていましたが,動植綵絵30幅のある第二展示室は,気付いたら出る頃(10時40分過ぎ)には,展示室への入場制限してましたし。


帰ってきて今思うと,正直,第二展示室の記憶が鮮明すぎて,前半の記憶が余りありません。図録を買って来たので,再度頭の中から掘り起こす作業が必要なようです。

一緒に行った友人とは,第二展示室を一通り見終わった後,部屋の中心に立って,再度全体を見回しながら,「ベスト3,挙げてみようよ!」とあれこれ言い合いながらお互いの好きなのを選び出しました。こういった見方をするのも,いいですよね。
(図録の中の対談でも,同じような事をやってましたよ。)
でも結局,あれやこれや迷うばかり,3個には収まらないって事になりました(笑)。


展示室内の順路は,人の波の中,右側から15幅,釈迦三尊像,そして15幅という順序で強制的に見せられますが,一通り見終わった後,部屋の中心から再度左右を見比べながら見てみるとよいと思います。見る順の違いで,見えてくるものが全く変わってきます。


若冲の絵は,緻密な中を,良く見てゆくことで「えっ!?」と思わせる部分があります。作者は見る側の視点の移動を予め予想して,それを弄ぶかのごとく,罠が仕掛けられている感じ。
そんなところに気付くと,「ああっ,こりゃ一本取られた〜」と思わず自分の中で舌打ちしながら・・・時空を超えた対話を楽しんだ1日でした。



またいつか,もっとゆったりと見れる機会が得られる事を,切に願います。
宮内庁が,毎年1回,数年に1回でもいいので,こういった展示に協力して作品を出してもらえると,ありがたいなぁ。


奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

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この本も読みたくなりました。