WOWOW録りだめ消化週間第2弾,『コクーン歌舞伎東海道四谷怪談(北番)」』見ました。
http://www.wowow.co.jp/stage/cocoon/
渋谷・Bunkamuraシアターコクーンにて4月20日に上演された物です。


実のところ,恥ずかしながら,四谷怪談ってキーワード「"お岩さん"が出てくる怖い話」ってこと以外何も知りませんでした。WOWOWの解説によれば,歌舞伎の中でも当時の庶民の日常の生活や感情などの生き生きとした人間ドラマを描いた「生世話物(きぜわもの)」と言う分野の演目。しかも,赤穂浪士忠臣蔵番外編が話の舞台だそうで・・・。まったく持ってもの知らずです。
昔,友人に地歌舞伎の役者がいたので,学生時代は何度かその舞台を見せて貰ったことはありましたが,本歌舞伎は,多分テレビでもじっくり見るのも初めて・・・の気がする。
(去年勘三郎さんの襲名披露を御園座で見る機会が合ったのに,チケット取って貰ったのに,仕事・出張でポシャッたのが今更ながら悔やまれてなりません〜ああ,連獅子・・・)


話の方を云々いえるほど歌舞伎を知らないので,なんともいえませんが,いやはや,面白かった。前半の生世話物らしい明るいノリと,後半の次第に明らかになっていく暗い人間の因果関係の対比,所々に散りばめられた(おそらく)アドリブ。七之助のお袖は綺麗だった〜。勘三郎さんは,お岩と直助権兵衛の二役なんですが,二人共が舞台上にいる状態で,一人二役をこなす瞬間(言葉では説明できへん),圧巻です。

録画済の物を見てるので,「あれっ,これどうなってんだ?」って所は,掟破りと分かりつつ,2度3度と巻き戻して見てしまった。これ,実際にコクーンで見てたら,何がなんだか分からぬまま進むか,「おおっ」と思いながら見れるか,大きく分かれるだろうなぁ〜。


歌舞伎を見るのに,ある程度演目のあらすじを知っているかどうかって,楽しむ上での要素のひとつだと感じてます。次に,歌舞伎を直接見る機会が何時あるのか分からないけど,テレビで見られるものは見ておこう,と日本人として改めて思いました。