若冲再び。

あまりに良い陽気に誘われて,買い物がてら,去年上野で見たジョー・プライスコレクションの国内最後の展示,愛知県美術館で「若冲と江戸絵画」見てきました。(〜6月13日まで。)
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html
人も思ったより多くなく,結構ゆったり見られたので,良かったです。
GW中,天気が良すぎる分,穴場かもしれませんよ。



一人でぶらりと行った分,会場では,周りの話し声に耳をとられる。
特に感じたのは,「虎」に関する話し声。会場の最初の展示が,「虎図屏風」だった分人々の意識がそっちへ行ってるのか。モチーフとしても虎は多かったけど,その描き方の特徴についての話し声があちこちから。

曰く「耳が小さいねぇ〜」「これは色が…」極めつけは「ヒトみたい」。ヒトみたい・・・僕も何枚かの絵でそういう印象を受けました。虎なんだけど,体のラインはヒト。しかも女性。っていう強い印象。

虎は全部で確か7点。17〜18世紀の絵ばかり。きっと,この時代の日本に虎は居ないんでしょうね。今も動物園にしか居ないだろうし。絵師は,聞きかじったイメージからの想像で,もしくは朝鮮・中国からの輸入品絵画をモチーフに。ってのが大方のパターンだろうし。結果,どれも似てきて,耳が小さめ・尾が長い。目つきが変。笑

若冲の虎は,猫。肉球を舐めてるし。

帰り道に,東山動物園のポスターになってた,虎の写真が貼ってありましたが,やっぱり違う。(よっぽど帰りしに,「虎」を確かめに,動物園によって行こうか?と思ったけど。)



一方,これに引き続いて,5月13日〜,京都・相国寺承天閣美術館にて「若冲展 釈迦三尊像動植綵絵120年ぶりの再会」開催。
http://jakuchu.jp/jotenkaku/
(相国寺って同大の裏なんだ…勿体無い事した。)
たった3週間の開催なので,5月後半にでも京都へ足を運ぼう。絶対行くぞ〜。



去年のGWに見に行った,静岡県美の枡目書き「樹花鳥獣図屏風」も毎年のGWの特別展示してます。
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/jakuchu-GW2007.htm

こちらは,この季節の駿河湾の味覚・桜えびと共にどうぞ。